個別指導塾に向いているのはどんな子?うちの子は向いていないかも?
公開日:2022/11/07
学習塾とひと口にいっても指導スタイルによって大きく、個別指導塾と集団指導塾に分けられます。これから学習塾へ通うことを検討する場合、とくに気になるのが「どちらの指導スタイルが合っているか」ではないでしょうか。今回は個別指導塾に向いている子どもの特徴について、通わせるべきタイミングと一緒に解説します。
個別指導塾が向いている子の特徴
個別指導塾は講師と生徒がマンツーマン、または講師1名に対して生徒が2名~4名程度で学習指導を行うものを指します。一人ひとりの希望や課題、ニーズなどに合わせてカリキュラムが組まれるのが特徴です。個別指導塾が向いている子どもの特徴を、以下で見ていきましょう。
勉強の方法を理解していない子ども
基礎的な学力が身についておらず、そもそも勉強の方法を理解していない子どもは個別指導塾が向いています。集団指導塾は所定のカリキュラムに沿って授業が行われるため、基礎学力がなかったり、勉強の仕方を理解していなかったりすると、授業に付いていけません。その点、個別指導は一人ひとりに合わせて、勉強の仕方から指導してくれるので安心です。
特定の教科・科目のみ勉強したい子ども
同じ学年の子どもだったとしても、子どもによって学習ニーズは異なります。たとえば「算数だけが苦手で、ほかの教科の足を引っ張っている」「得意の英語をもっと伸ばしたい」などです。個別指導塾は子どものニーズに合わせて、受講できる教科・科目やコマ数を調整できるため、特定の教科・科目のみを勉強したい子どもに適しています。
自分のペースで勉強を進めていきたい子ども
先で述べたように、集団指導塾はカリキュラムがすでに決まっているため、子どもが授業に合わせて勉強しなければいけません。一方で個別指導塾は、通塾回数や学習ペースなどを、それぞれに合わせられます。「部活動と勉強を上手に両立させたい」「焦らず、マイペースに勉強したい」といった子どもにおすすめです。
消極的な子ども
4つ目は消極的な子どもです。集団指導塾では授業中にわからないところがあっても、消極的な子どもは周りの目を気にして、講師へ質問ができないかもしれません。理解不充分のまま授業は先へ進み、どんどん後れを取ってしまうでしょう。しかし、個別指導塾なら常に講師がそばにいるため、消極的な子どもも質問がしやすいはずです。
学習意欲が低い子ども
学習意欲が低い子どもが集団指導型の学習塾へ通うと、授業の途中で飽きてしまったり、居眠りしたりするかもしれません。個別指導塾は講師が常にそばにいるため、子どもの学習意欲や集中力に合わせて柔軟に対応してくれます。前向きになる声がけをしてもらうと、学習意欲もグンと上がっていくことでしょう。
個別指導塾は向いていない子
反対に、以下のよう特徴に当てはまる子どもは、個別指導塾に向いていない可能性があります。
・中学受験を予定している子ども
・学校の成績がよく、ハイレベルな学校を志望している子ども
・ライバルとの競争心がプラスに働く子ども
一般的に中学受験では特別な指導スキルが要求され、そのような指導スキルを持っている講師は個別指導塾には少ない傾向にあります。また、もともと学校の成績がよく、ハイレベルな中学校や高校、大学を目指している子どもも、レベルの高いカリキュラムを選択しやすい集団指導塾の方が合っているといえるでしょう。
個別指導塾はマイペースに勉強できる反面、ライバルが周りにいないデメリットがあります。ライバルとの競争心がプラスに働く子どもも、個別指導塾は向いていないかもしれません。
集団指導塾のほうが向いている子
まず、ある程度の基礎学力があり、勉強習慣が身についている子どもは集団指導塾の方が向いています。勉強の仕方も理解しているため、コース選びさえ間違わなければ所定のカリキュラムに付いていけないといったこともないでしょう。また、難関校受験に特化したコースを設置しているところも多く、ハイレベルな学校を目指している子どもにも適しています。
個別指導塾に通わせるタイミング
個別指導塾に通わせるタイミングは、一概にいえません。子どもの学力や志望校のレベル、苦手教科・科目の数などによって異なります。
ひとつの目安として、中学受験では小学3年生の2月から通わせるのが一般的。多くの学習塾で、小学3年生の2月から中学受験のカリキュラムがスタートするためです。また、高校受験や大学受験では通い始めるタイミングが早ければ早いほど、受験で有利と働くでしょう。
まとめ
「勉強の方法を理解していない子ども」「特定の教科・科目のみ勉強したい子ども」「自分のペースで勉強を進めていきたい子ども」などは、集団指導塾よりも個別指導塾の方が向いているといえるでしょう。講師が一人ひとりの課題に合わせて学習指導をしてくれるため、確実な学力アップが期待できます。個別指導塾と集団指導塾、それぞれにメリット・デメリットがあることから、どちらのスタイルが子どもの学習ニーズを満たせるかを検討することが大切です。